getとtakeの違い
両方とも「得る」という意味がありますが、使い方は異なります。
getのコアイメージは
「あるものを獲得する、ある状態を引き起こす」
です。
getには、強い意思が感じられ、何が何でもという感じです。
“I get money.”
「私はお金を手に入れるぞ」
なんとしても手に入れるという力強さがあります。
getは、たくさんの意味がありますが、コアイメージからいずれも連想できます。
例えば、
・あるものを獲得する⇒(お金を使って)得る⇒買う
I want to get a car.
私は車が買いたい。
・あるものを獲得する⇒(ある行動をして)得る⇒取ってくる
“Shall I get you the book ? ”
「その本を取ってきましょうか?」
・あるものを獲得する⇒(電車)を獲得する⇒(電車)に乗る
I have to get the train.
私はその列車に乗らなきゃいけない。
・あるものを獲得する⇒(病気)を獲得する⇒(病気)にかかる
She got a cold.
彼女は風邪をひいた。
・ある状態を引き起こす⇒~を~の状態にする
He got the door open.
彼はそのドアを開けっ放しにした。
・ある状態を引き起こす⇒~に~をさせる(してもらう)(toを伴い使役)
I get him to play golf.
私は彼にゴルフをさせる。
一方、
takeのコアイメージは
「自分のところに取り込む」
です。
“I take money.”
「私はお金を取るよ」
先程の”I get money.”との違いはどこにあるのでしょう。
takeの場合は何が何でもという感じではありません。選択肢がいくつかあり、その1つを自分が取り込むという感じです。
“I take money.”
だと、「お金と土地どっちが欲しい」と聞かれて「お金を取るよ」って感じになります。
比べるとわかりますが、使い方は全く違います。
takeもget同様基本動詞で、たくさんの意味がありますが、やはりコアイメージから意味が連想されます。
自分のところに取り込む⇒(人)を取り込む⇒(人)を連れて行く
I will take you to the park.
私はあなたを公園に連れていこう。
自分のところに取り込む⇒(時間)を取り込む⇒(時間)がかかる
It will take a lot of time to go there.
そこに行くのにはたくさんの時間がかかるだろう。
getやtakeを前置詞や副詞や名詞などを伴って熟語をして使う場合も、コアのイメージから連想することで、理解しやすくなります。