comeとgoの違い
comeのコアイメージは
「視点のある所に移動する」
です。
視点が話し手のいる所だとすると離れていくのではなく、近づいていく感じになります。
He will come here.
彼はこちらにやってくるよ。
comeはいろいろな意味があります。
・視点のある所に移動する⇒(ある場所)に移動する⇒に到着する
She will come to Japan tomorrow.
彼女は明日、日本に到着するでしょう。
・視点のある所に移動する⇒(ある状態)に移動する⇒になる
The meeting came to an end.
その会議は終わりになった。
・視点のある所に移動する⇒(自分の頭)に移動する⇒思いつく
The good idea came to me.
よい考えが思いついた。
一方、
goのコアイメージは
「視点のある所から離れていく」
です。
We will go to the park.
私達は公園に行きます。
今、視点があるところ(いるところなど)から離れていく感じです。
goもいろいろな意味になります。
・視点のある所から離れていく⇒(ある状態)になる
The situaion is going wrong.
状況はおかしくなりつつある。
*goがこの意味で使われると悪い状態になるという意味で使われる
・視点のある所から離れていく⇒(離れて見えなくなり)消滅する
My wallet have gone.
私の財布がなくなった。
このようにcomeとgoは、全く意味が逆となります。
よく例に出される、
「今、そっちに行くよ」
は、英語では
“I’m coming.”
となります。
日本語の”行く”は遠ざかるか近づくかを意識していません。
しかし、英語はこれを意識します。
He will come to the park.
彼は公園に来ます(自分が公園にいて、公園に彼がやってくるという感じ)。
He will go to the park.
彼は公園に行きます(自分がどこかにいて、自分から離れて、彼は公園に行く感じ)
日本語の”行く”の感覚で、覚えてしまうとgoとcomeを正しく使えません。
コアイメージで覚えるようにしましょう。