mustとhave toの違い
mustのコアイメージは
「しなければいけない」
です。
”義務、必要、禁止、確信など”の意味となります。
元々は、古英語のmotanの過去形です。そのためmustには過去形がないと考えられます。
またmustは助動詞です。mustを使う場合、話者の意思がそこに入ってきます。
You must go here soon.
君はそこにいかなければならない⇒すぐそこに行けよ。
とう感じで命令的なニュアンスとなります。
have toはhave + toです。
それぞれのコアイメージを見ていきます。
haveのコアイメージは
「何かを持っている(経験する)」
です。
toのコアイメージは
「向き合って(向いて)」
です。
したがってhave toのコアイメージは
「~に向いて持っている」
となります。
I have to go there.
私はそこに行くということを持っている⇒私はそこに行かなければならない。
となります。
haveは所有ですからmustのような強制的で命令的な感じがありません。
誰もが納得のいくという感じの所有です。
I have to study hard.
私は一生懸命勉強しなければならない。
(学生だからというような当然の理由があって)勉強しなきゃって感じです。
I msut study hard.
私は一生懸命勉強しなければならない。
私は(自分の気が済まないから)勉強しなきゃって感じで、主観的な意思があります。
勉強をする理由は誰もが納得がいく理由とは限りません。
また、mustに過去形がないので、過去形にしたい場合は、had toを使います。
I had to cook.
私は料理をしなければならなかった。
mustの非定形はmust notとなりますが、
must not ≠ ~しなければいけないということはない(~してもよい)
とはなりません。
must not = ~しないことをしなければいけない(~してはいけない)
という意味になります(ちょっとややこしいですね)。
You must not tell her the story.
お前はその話しを彼女に話さないようにしなければならない⇒お前はその話しを彼女に話してはいけない。
しなければいけない⇒当然そうに違いないから⇒~に違いない
という意味にもなります。
Tomorrow must be fine.
明日は晴れるに違いない。
この使い方で過去形にするためには、have doneを用います。
msut have done
で
「~だったに違いない(~しなければならなかった(後悔))」
となります。
I must have aplogized to her.
私は彼女に謝るべきだったのに(実際はしなかった)。
となります。
単純に覚えるなら、mustは主観的、have toは客観的となります。
また、mustは命令的なのに対してhave toは提案や助言というニュアンスがあります。
You must go.
行け
You have to go.
行った方がいいよ。
こんな感じのニュアンスの違いがあります。