mustとhave toの違い

Posted on 2012年5月31日 By

mustのコアイメージは

「しなければいけない」

です。

”義務、必要、禁止、確信など”の意味となります。

元々は、古英語のmotanの過去形です。そのためmustには過去形がないと考えられます。

またmustは助動詞です。mustを使う場合、話者の意思がそこに入ってきます。

You must go here soon.
君はそこにいかなければならない⇒すぐそこに行けよ。

とう感じで命令的なニュアンスとなります。

have toはhave + toです。

それぞれのコアイメージを見ていきます。

haveのコアイメージは

「何かを持っている(経験する)」

です。

toのコアイメージは

「向き合って(向いて)」

です。

したがってhave toのコアイメージは

「~に向いて持っている」

となります。

I have to go there.
私はそこに行くということを持っている⇒私はそこに行かなければならない。

となります。

haveは所有ですからmustのような強制的で命令的な感じがありません。

誰もが納得のいくという感じの所有です。

I have to study hard.
私は一生懸命勉強しなければならない。

(学生だからというような当然の理由があって)勉強しなきゃって感じです。

I msut study hard.
私は一生懸命勉強しなければならない。

私は(自分の気が済まないから)勉強しなきゃって感じで、主観的な意思があります。

勉強をする理由は誰もが納得がいく理由とは限りません。

また、mustに過去形がないので、過去形にしたい場合は、had toを使います。

I had to cook.
私は料理をしなければならなかった。

mustの非定形はmust notとなりますが、

must not ≠ ~しなければいけないということはない(~してもよい)

とはなりません。

must not = ~しないことをしなければいけない(~してはいけない)

という意味になります(ちょっとややこしいですね)。

You must not tell her the story.
お前はその話しを彼女に話さないようにしなければならない⇒お前はその話しを彼女に話してはいけない。

しなければいけない⇒当然そうに違いないから⇒~に違いない

という意味にもなります。

Tomorrow must be fine.
明日は晴れるに違いない。

この使い方で過去形にするためには、have doneを用います。

msut have done

「~だったに違いない(~しなければならなかった(後悔))」

となります。

I must have aplogized to her.
私は彼女に謝るべきだったのに(実際はしなかった)。

となります。

単純に覚えるなら、mustは主観的、have toは客観的となります。

また、mustは命令的なのに対してhave toは提案や助言というニュアンスがあります。

You must go.
行け

You have to go.
行った方がいいよ。

こんな感じのニュアンスの違いがあります。

違いを比較